退屈な毎日だ。
「何か面白いことないかな~。」
これが、あたしの口癖。



「毎日がつまらないの?」


「うん…つまんない!!…って今あたし誰に話しかけられた?」

この部屋にはあたし1人しかいないはずなのに。
今誰かに話掛けられた…!?



「ごめんなさい。驚かしてしまって。
私は、妖精のグリムです。」


いきなり目の前に現れたのは、小さな羽を生やしたイキモノ。
しかも、その羽でふわふわと飛んでいる。


「うわっ!?アンタ誰??」


「だ~か~ら、妖精のグリムだってば!!」


どうやらこの妖精とやらは怒りっぽいらしい。




「まぁまぁ、怒んないで。
いきなり妖精なんて現れたら普通びっくりするでしょ~。
で?アンタは何しにきたの?」



「アンタじゃなくてグリムです!!
あなたって変わってますね。他の人はもっと慌てふためくか、私の存在を無視しますよ。」




「退屈してたもんで。」



「そうですか、私はあなたがあんまりにも退屈だ~退屈だ~と言ってるんで、その退屈を紛らわしにきました。」



「何か言い方嫌味っぽくない!?嫌々来ました~みたいな感じに聞こえるんだけど~?」


「まぁ、つまり私はあなたの退屈な毎日を変えにきました。」



「あっ、あたしの質問無視した!!
まぁ、いいけど。
で、その変えるってどうやって変えるの?」