サバイバル☆バレンタイン。

比奈のアドバイスにより、足立の女子からの評判は日に日に上がりつつあったが、それに反比例するかのように藍と足立の間に壁ができつつあった。

「足立くん、元気ないですね」

休み時間、バルコニーに出て足立がぼんやりしてると、声をかけられた。

「今野。あぁ、ちょっとな」

手すりにもたれかかり、足立は大きな溜め息をついた。

「今野は元々モテるからいいよな。でも嫌じゃないか?賭け事の対象にされて」

今野はうつむき、風で前髪にかかった、つややかな黒髪を払いのけた。

「ぼくは…嬉しいです」