「あーチョコのピザもいいけど、フォンデュもいいな、ワッフルとクレープだったらどっちがいい?」 観光地目の前にそう言う雛子の心は完全に【食】にシフトされ、 やはり英語がしゃべれる以外は相変わらずだと思った。 「てか、やっぱりサイズが違うんじゃないの?アメリカは」 「うん、だから太ったよー、ダイエット中なんだ」 「うそでしょ!」 それだけ甘いものメニューを羅列させて、ダイエットはない。 私は口をつけたペットボトルをはなして笑った。