中学に入学した1年目の刺激に比べたら、2年生はとても平和に過ぎて行った。


私たち3人は同じクラスで、毎日お弁当を一緒に食べたり、一緒に駅まで帰っていた。

それは3年次のクラス替えでも例外はなく、
こんな毎日がこのままずっと続くような気がしていた。


茉莉恵はシンちゃんとよく会うようになっていて、
どうやら彼と彼女のママは別れたようだった。

それでも放課後は化学研究室に通い、テストの期間中は朝からそこにいた。

前島との仲はなんとなく聞けなかったけれど、
彼女の成績は理科だけ私と同じによかった。



彩紗は相変わらず修行のように走っていた。

けれどまるで膨らみがなく、気配のなかった彼女の胸は明かに大きくなり、
彼女はきちんとしめていた第一ボタンをはずして、スカートの丈も少しだけ短くなった。


私たちは中等部最高学年になり、私は生徒会長になっていた。