「次はどこだろう…多分、マキトが本来今日と明日行こうとしていたところに行けばいいと思うんだけど」

「でも、他の場所は連絡されてないんですよね…」

まだ胸に写真立てを抱えたまま、私はマキトからのメールをもう一度確認します。

「じゃあ、手当たり次第しかないか…」

そう言うユキさんに向かって私は頷き、記憶を辿って行きました。

マキトと出会ってから、マキトが消えてしまうまでの思い出の全てを。