ゆっくり……


ゆっくり……


でも、確実に……


自分の枕元に何かが近づいてくる。


ぜったいに、目を開けちゃいけない!


瞬間的に、そう思った。


ガタガタと震える麻里子。


恐怖はとっくに限界を越えていた!


ところが次の瞬間、今度は首もとに冷たいものが絡み付いた!


……手!?


く、苦しい……


物凄い力で締め付けられる。


遠退いていく意識!


も……もう……ダメ……


『死』


誰か……助け……て……


『死』


だ……れ……か……


『死』


『死』


『死』


死死死死死死死死死……………