なに?

なにが起きてるの?


恐怖で麻里子の額から大量の汗が流れ出る。


麻里子の歯はガチガチと音を立てていた。


近藤愛の言葉が蘇る。


『私の次は……あなたの番』


麻里子は慌てて目を閉じた!


お願いだからいなくなって!


お願いだから!


何度も何度も、心のなかで念じた!


何度も何度も……!!


だが……


視界の端にいた気配が自分のほうへ近づいてくるのがわかった。