わずかに見える視界の端に、ベッドで横になっている近藤愛が見える。


でも彼女の様子がおかしい。


……タ……タス……ケ……テ……


喉奥から必死に絞り出したような声。


ガタガタと震えながら近藤愛は天井を見上げている。


金縛りで身体が動かない麻里子には、何が起こっているのか、はっきりとはわからない。


でも、いる。


近藤愛の枕元に……