金縛り……?


体験するのは初めてだが、


自分の身体や声が自由にならないこの状況を整理すると、その言葉が最初に頭に浮かんだ。


きっとそうだ。


でも、どうして⁉︎


やだ。怖い怖い怖い怖い‼︎


誰か、助けて‼︎


お願い‼︎


麻里子はそのとき、ふと自分がひとりじゃないことを思い出した。


……そ、そうだ。


隣には近藤さんがいる。


近藤さん、助けて……‼︎


お願い‼︎


気づいて‼︎


麻里子はそう願いながら、近藤愛が寝ているベッドに目をやった。


しかしその瞬間、麻里子は“恐怖”を目にしてしまう。