その後、朝になるのを待って、みんなと合流した麻里子は、


今日帰る新幹線をキャンセルし、伊藤先生の通夜に向かった。


そこで麻里子たちは先生の遺体を確認させてもらった。


奥さんには「見ないほうがいい」と言われたけど


確認するまでは信じられなかった。


……いや、信じたくなかったって言ったほうが正しい。


それが、いまからたった数時間前のことになる。