近藤さんの部屋は普段の彼女からは想像も出来ないほどかわいらしい部屋だった。


ベッドの枕元には東京にある人気テーマパークのキャラクターがいくつも飾られている。


よっぽど好きなんだろ。


また壁にはコルクボードが飾られており、たくさんの写真が貼られていた。


よくみると、写っている子たちはだいたい同じ顔ぶれ。


近藤さんの他に3人の女の子が写っていた。


麻里子は本棚のなかにある介護の本に目がいった。


「ああ、それ。私いま介護の専門学校行ってるんだ」


「へぇ〜そうなんだ」


そういえば彼女は中学のときも児童養護施設のボランティアに参加していたっけ。