「加藤たちだよ」


「加藤たち?」


「うん。加藤の他には……吉田と菊地のふたり」


麻里子はそのメンバーの名前を聞いても、驚きはしなかった。


もし何かあるとしたら彼らしかいない。


そうどこかで予想していた。


「それで、いったい何があったの?」


話しの続きを早く知りたい本条ゆかりが急かすように声をかける。


麻里子たちもこれから語られるであろう橘の話しに注目していた。


橘はゆっくりと話しを先に進める。