「目撃した人は? 例えばほら、カラオケなら部屋にカメラとかもあるよね?」


とっさに思いついたことを聞いてみる。


しかし、


「映ってないらしいんだ」


「映ってない?」


「ああ。所たちが部屋に入ったところまでは録画されてるらしいんだけど、途中から何も映ってないらしいんだ」


「ちょ、ちょっと待ってよ。偶然カメラが故障したってこと? そんなことって、ありえる?」


「いや、普通に考えたらないだろうな。でもいま、おれたちの身に起こってることって、普通じゃないから」


「……」


麻里子の肩から力が抜ける。


大輔の言うとおり、いま自分たちの身に起きていることは普通じゃない。