あれは……


「奈津美……?」


ものすごい形相をしているが、ガラスの扉に映っていたのは、結婚の報告をしてきた飯倉奈津美だった。


でもどうして彼女が……?


そう思ったときだった、


ブー……ブー……ブー……


鞄のなかの携帯が震えた。


!?


ハッ!とした麻里子が一瞬ガラスの扉から目を離す。


すると次の瞬間、奈津美の姿はガラスの中から消えていた。