「犬飼くんも、この遊び知ってるの?」


「少しだけ」


彼はそう言うと、この遊びについて知っていることを話してくれた。


「やったことがあるわけじゃないから、説明が合ってるかわからないけど……。


たしか49日をおこなうには、呼び出したい人間が亡くなったときの年齢の数だけ、バースデーケーキにロウソクを立てる必要があるんだ。だからこの場合……」


「……15本?」


「うん。そうなるね」


加藤明たちは犬飼くんの説明どおり準備を進めていくと、火をつける手前のところでひとまず手を止めた。


「よし。じゃあ、誰でもいいからやりたい奴、参加して」