そ……そうか……!


これは……この状況は……あのときの時枝絵里香と同じだ。


彼女は私に、同じ苦しみを味わえ!って言ってるんだ。


じゃあ……次は……


そう気付いたとき、


ぽた……


ぽた……


天井から何かが落ちてきた。


顔についた“何か”を指で触って確認してみる。


ヌルッとした感触。


絵の具のような赤い……水滴。


「……?」


美佳はゆっくりと天井を見上げた……………





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