「……どうしたの早苗?」


様子のおかしい早苗を心配して愛里が声をかけた。


さっきまで普通にしていた早苗が、尋常じゃないくらい震えている。


「……ごめん、なんか気分悪くなってきて」


「大丈夫? トイレいく?」


愛里が心配そうに背中をさすりながら声をかける。


早苗はこくりと頷くと、ヨロヨロと席を立ち上がった。


「大丈夫? ひとりでいける?」


「……うん」


早苗は再び小さく頷くと、そのまま部屋を出ていった。