麻里子はふと顔をあげた。


亜美は女の子のお母さんと店の前で談笑しているし、


店長である大西は店の商品を整理している。


そう……たしかにいま店にいる人間はこれだけのはず。


それなのに、あたしの後ろに、他に誰が……?


麻里子はゆっくりと後ろを振り返った。