「あかね、いくよ」


ちょうどそのとき、女の子のお母さんが名前を読んだ。


「はぁーい」といって女の子はお母さんのもとへ走っていく。


正直、このタイミングで声をかけてくれてほっとした。


あのままだと普通に接する自信がなかったから……。


でもそのときだった。


一度帰りかけた女の子が、再び麻里子のもとへ戻って来た。