まだ幼稚園に入るかどうかくらいの年だろう。


歩く度に音が鳴るシューズを履いているらしく、


店内にキュッ、キュッと音が鳴り響く。


その姿がとてもかわいらしい。


「あかね。じっとしてなさい」


店内を歩きまわる女の子にお母さんが声をかけた。


でも一度注意されたくらいじゃ子供は言うことをきかない。


「あ、いいですよ」


「すみません」


亜美が笑顔で応対する。


子供が出入りするこの店ではいつものことだ。


こんなとき、麻里子たちは手が空いていたら子供たちの相手をする。


別にそういうマニュアルがあるわけじゃないけど、


麻里子たち店員が子供を見ていることで、


お母さんたちは安心して買い物をしてくれるからだ。