「あの、すいません。ちょっといいですか?」


「はい」


20代半ばくらいの若いお母さんに声をかけられ、亜美が接客に向かう。


位置的に亜美のほうがお客さんに近かったからだ。


一方、接客する相手がいない麻里子は、


先ほどお客さんが買わなかった服を丁寧にたたんで元の位置に戻した。


そのとき、麻里子の前を小さな女の子が横切った。