彩は再び前をむくと、ゆっくりとしか増えていかない数字を心のなかで数えた。


……8……9……10……


もうすぐだ。


彩は自然と降りる準備をはじめていた。


でも……


ガシャーン!!


!?


突然、12階でエレベーターが停止した。