そんな空気を誰よりも早く察知したのが奈津美だった。


「とりあえずさ、他のみんなに連絡して行くか行かないか聞いてみない? 私、さつきちゃんとかの番号ならわかるし」


「そっか。そうだね。とりあえずみんなにどうするか聞いてみよっか」


「じゃあ、あたしは加奈子に連絡してみるね」


ゆかりも奈津美の話しに加わり、ようやくみんなが動き出した。


しかしそのときにはもう、元木彩の家の近くまで来ていた……。