「明日だっけ? 吉田と近藤の通夜」


「うん……」


助手席に座っている飯倉奈津美が小さく返事をする。


「どうする? 行ったほうがいいのかな?」


「うん……いちおう元クラスメイトだしね」


いちおうクラスメイト。


言葉どおり、友達と呼ぶほど親しくない関係。


30人以上もいればそんな人間もいる。


「もっちゃんとゆかりはどうする?」


奈津美は助手席から体を後ろに向けた。