「あたしたちって伊藤先生を入れても32人のはずでしょ。だけど、“33人”で予約してあるって……」
麻里子たち元南山中学3年A組の生徒は31人
担任の伊藤先生を含めても32人
その予約が33人ということは、ひとり多い
。
その瞬間、麻里子の全身に鳥肌が立った。
普通であれば席がひとつ多いことくらい気にもならないことだろう。
でも麻里子たちにとっては違う。
ここに、いるはずのない、もう一人がいる……
そんなことあるわけない。
だって、だって“彼女”はもう……
そんな麻里子の気持ちをよそに、それまで黙っていた元木彩がぽつりと言った。
「ね、ねえ……あの席ってやっぱり……あの子の……?」
麻里子たち元南山中学3年A組の生徒は31人
担任の伊藤先生を含めても32人
その予約が33人ということは、ひとり多い
。
その瞬間、麻里子の全身に鳥肌が立った。
普通であれば席がひとつ多いことくらい気にもならないことだろう。
でも麻里子たちにとっては違う。
ここに、いるはずのない、もう一人がいる……
そんなことあるわけない。
だって、だって“彼女”はもう……
そんな麻里子の気持ちをよそに、それまで黙っていた元木彩がぽつりと言った。
「ね、ねえ……あの席ってやっぱり……あの子の……?」
