「サトル、遅い。ユウヒちゃんが怒るよ?」 そう言って駐輪場に入ってきたのはピアス君。 私の顔をちらりと見て、少し驚いたような顔で迷彩君になにか耳打ち。 「了解。てか、俺サトルじゃねえだろ。この時間」 「悪い。なかなか慣れないんだよ」 「慣れろ、ユウ」 「あーキモい。ユウって呼び方かえねえ?」 「だーめ」 なにやらよくわからない会話。 *