やっぱりいたんだ。 二人はいたんだ。 でもなんで…? 急いで館内を右に曲がる。 まだここはたくさんの店が開いていた。 「いるかな…」 朝倉君たちらしき人を見かけては顔をこっそり確認したけど、 朝倉君たちは見当たらなかった。 そのかわり、 「痛っ」 汗だくで ボロボロになって つまづいた。 「…バーカ」 その声のさきにいたのは― 「しょーちゃん…?」