隆…


思わず隆の家に電話をしていた…



なかなか出ない…


もう、寝ているのか、まだ、帰ってきてないのか…


留守番テープに切り替わった。


「もしもし…隆…あっの…」


「可奈か…どうしたんだよ…」


不機嫌そうな声の彼が出た。


「ごめん…寝てた?あの…明日…6時に成田だよね… パスポート、忘れないようにね…あと…」


「大丈夫だよ、子供じゃないんだから…明日はちゃんと、空港に到いたら可奈の携帯に電話するから…」



「うん…ごめんね…遅くに… じゃ…おやすみなさい…」