崩れてしまいそうな体を必死に支えながら、声を殺して泣いた… たった一度のことが… 恐くなった… この人の愛しさが心だけではなく… 体に残ってしまうことが… だって、私たちは… そんな二人じゃない… 今までの二人でもない… 明日になれば… 朝がくれば… 魔法が解ける… 夜明けを待たずに私は部屋を後にした…