真理子の意地悪な言い方が許せなかった
『真理子さんは春樹の仕事の協力者なんですよね…だからでしょ?春樹は私とちゃんと付き合ってくれてます、あなたとはそれだけのことじゃないですか』
『それだけ?じゃ、可奈さんは春樹に何をしてあげられるの?料理作って待ってるだけじゃない…』
何で、ここまで言われなきゃいけないの…
『真理子さんが春樹のこと好きなのは知ってます…でも、今彼と付き合ってるのは私です』
真理子が顔を強ばらせて立ち上がった
『いい気にならないで、いくらあなたが春樹を想ったって、春樹が本気になる訳がない』
『勝手に決めないで』
『違う…そうじゃない…』


