昼過ぎ、私は買い物へ出掛けた…
大きなクリスマス・ツリーが飾ってあるデパートに入った
紳士服売場を見て回る…
春樹へのクリスマス・プレゼントは何がいいかな…
いろいろ見て、暖かそうなセーターにしょうと思った
手ざわりのいい、アイボリーのセーターとざっくりと編まれた紺色のセーターと悩んでいた時、店員が声を掛けてきた
『贈り物ですか?』
同世代くらいの女性店員だった
『ハイ…クリスマス・プレゼントにと思って…』
『そうですか、どちらも良い品質の物ですよ…』
悩んだあげく、アイボリーのセーターに決めて、包装してリボンも掛けてもらった
『ありがとうございました…』
笑顔で言った店員に負けない位の笑顔を私は返した


