『あのさ、向井さんと春樹って、仕事仲間だよね…敬子、なんか知ってる?』 『私も沢村さんとはじめて会ったの可奈と一緒だから、よく知らないけど…』 『そっか…』 『ずっと海外で仕事してたんでしょ?同じ写真でも撮ってるもの違うし…』 私…春樹のことぜんぜん知らない… 自分の彼氏のことなのに… ふと、時計を見ると… 十一時半… 『敬子…もうこんな時間だよ…電車なくなっちゃう…』 『そうだね、そろそろ行きますか…私、トイレ…』