少しずつ、私の場所が無くなってゆく… 少しずつ、隆との時間が無くなってゆく… どうして私は、こんなに弱気なんだろう… 隆が“泊まっていけば…”と言ったけど、私は家まで送ってもらうことにした。 帰ってゆく隆の姿を目で追ってしまう… 思った通り… 隆は携帯でどこかへ掛けながら消えていった… こんな時間に誰に電話してるんだろう… これから、誰かと会うのだろうか… 隆の行動を疑ってしまう… そんな、女になりたくない… だから、何も聞かなかったし…考えないようにしてたのに…