香織とは変わらず電話で話したり、会ったりしていた でも、その度に変わってゆく私に、香織はいつも何か言いたそうだった… 私もそんな毎日が本当に楽しいのかが、実はわからなかったし、いつもどこか疲れていた… 夜中にふと思う… タバコに火をつけ…煙を見送りながら… これでいいのかな…と 変わってゆくのは、自分が一番わかっている… 腕に光るブレスレットを見ながら溜め息をついた… これを外さないのは、隆を忘れない為じゃなくて… 昔の大切なものを忘れないでいる為… そんな気がする…