次の日─



学校にやって来たあたしを迎えたのは、満面の笑みを浮かべた池澤だった。



「おはよ!」



校門の前で、軽快に挨拶する池澤。



「…はよ。」



朝が苦手なあたしは、不機嫌気味に挨拶を返す。



「機嫌悪いな…」



「あたしはなんでアンタがそんな元気なのか、それが知りたい。」



朝から元気出せって方があたしには無理だよ…



「まぁ…なんだろな?俺はいつでも元気だから♪」



「はぁ…」



「とにかく、来てくれてよかった。ちなみに、補習は理科準備室でやるからな…」



池澤は、「ちなみに」の所から声を潜めながら言った。



理科準備室ってことは、葛城先生が絡んでるな…



あの人、理科の先生だしね。



「わかった。」



「おし。絶対サボるなよ、先輩にも言ったから大丈夫だと思うけど…」



「サボらないよ…」



決めたもんね。