「………うぅ…っ」



ここは…?
ここはどこだ…?



目が覚めると、俺は知らない所にいた。



見渡す限り白い─



そこには見覚えすらなく、どうしてここにいるのかすらわからない─



「誰か…いないのか?」



俺以外に人がいないか、必死に探し求めた。



でも…
誰もいなかった。



人影すらない。



「池澤…くん?」



すると、突然どこからか俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。



誰だ…?
どこにいる…?



「…久しぶり。だけど、今は会いたくないな─」



その声は…!



「愛奈か…?」



「うん…よく覚えてたね。」



そう言ったと同時に、眩しい位の光が目に入る。



目を開けると…



死んだはずの、愛奈が目の前にいた。