駄目だ。 顔は笑っていても、心は泣いてる… 涙が形となって頬につたう前に、帰りたい。 「ごめん冬夜!今日お母さんが家に来るの。 もう帰るね!バイバイ。」 冬夜が何か言っていたような気がしたけど、 気づかないフリをして部屋を出た。 車を運転している最中、頭の中はぐるぐると回っている感じだった。 マンションの駐車場に車をとめた時、 吐き気に襲われ部屋へと急いだ。