本番当日になってしまった…



「りょーちゃんッ!!絶対優勝だからね!!!!」


「わかってるッて」


「あと…もしキスってお題がでた場合は、りょーちゃんからディープキスだから☆」


「え!?あれまぢだったの!?」


「…約束…したよね…?」


「…はい…」


ゆいさん…恐すぎ…




『さて!!!始まりましたベスト☆カップルコンテストォォォォォォ!!!!!』


【イェーーーーッ!!!!!】


みんなテンション高ぶってんなー…なにげにお客さんも多いし…俺、ちゃんと頑張れるかなあ…


「りょーちゃんッ!!!」


ゆえの言葉で現実に引き戻される。


「大丈夫!!あたしたちなら!!」


「…そうだなっ!!!」


俺たちはまた端っこの席に座った。



『では、さっそくお題いってみましょう!!!お題は…コチラ☆"安らぎの瞬間"!!!』


安らぎの瞬間かあ…
俺にとって安らげる瞬間…

『では一組目のカップルからどうぞ!!!』



それぞれのカップルたちが、自分達にとっての安らぎの瞬間を審査員にアピールした。
(まぢでHしようとしてとめられたとこもあった)


俺たちの番…


俺はゆいに囁いた。

「お前はただ立ってればいいから…。」


ゆいはうなずいた。


『ではそちらのカップル、アピールをどうぞ!』


俺は、ゆいの頭に手を置くと、くしゃくしゃっと撫でた。

「…りょーちゃん…」


ゆいが上目遣いで見てくる。
俺は、ゆいを見て、微笑んだ。



『お…おおお!!!シンプルかつ女性のときめきを誘うその仕草、その微笑み!!男の私もちょっとクラッとなるようなアピールでした!!!』


得点は…俺らの組がダントツで1位!!!


「よっしゃあ!」


「りょーちゃんナイス!」


俺らはハイタッチをした。


さあ、次のお題は…?