強く目をつぶった。 落ちていく感じがスローモーションに感じられる。 その感覚が終わった。 ……けど…、痛みが…ない……? 目を開けると私の下に川崎がいた。 「いってえ…」 起き上がった川崎は背中を痛そうにさすり始めた。 見上げると4段ほどの階段。 もし、もっと大きい階段だったら…、川崎……死んでた? 「……大丈夫?」 俯きながら問いかけた。 するとそっとあごを上げられた。 涙が頬を伝る。