浴室などは、たぶんドアの方にあるんだろう。


ベッドの上からは見えなかった。


起き上がった時に気付いたが、俺はトランクス一枚の裸だった。


シャツと靴下はソファに綺麗に畳んで置いてある。


しわにならないように陶子さんが脱がせてくれたんだろう。


記憶がなくてよかった。


赤面しつつ立ち上がり、思った通りの場所にユニットバスを見つけ、トイレを済ませた。


浴室を出ると、向かいに作り付けのクロゼットにジャケットとパンツが掛けてあるのが見えた。


そしてその隣には陶子さんのスカートとカーデガンも掛けてあった。


思わず唾を飲み込み、よこしまな考えを振り払うように目をそらして、小さな冷蔵庫の前に移動した。