ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜


大役を務めるウシオの生き生きとした姿を見ていたら、


私はどうしてもこのまま彼をあきらめる気になれなくて、


今日の練習が終わったら、思い切ってウシオに自分の気持ちを伝えてみようと決意していた。






…けど、


タイミングっていうのは、


ホントつかむのが難しくて…。




練習後、私はウシオを飲みに誘って告白しようと思っていたのに、


私の目論見も虚しく、


今日に限って、なぜかミーティングを兼ねてみんなで飲みに行こうという話になった。




これじゃあウシオとふたりきりになるチャンスも作れないじゃん…!






一瞬そう思ったけど、


今日がダメなら明日も稽古はあるんだし、


何ならウシオへの告白は明日でもいいかと考え直していた私は、


結局みんなといつもの居酒屋へ出かけていた。