ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜


今日はウシオに、


「トモシとは別れることにして、あなたと付き合うことにしたから」って言おう。




私が付き合いたいって言ったら、


ウシオ、どんな顔するかな…?



飛び上がって喜んでくれるかな…?




なぜか顔がにやけてしまう。








自分も意外と単純だったんだと思いながら部屋に戻ると、


ウシオももう起きていて、布団の上でテレビを見ていた。




「あ…、おはよ…」


「おう」




ウシオの寝起き姿を見たとたん、昨夜彼としたことが再び頭に蘇って、


彼の顔をまともに見ることができなかった。




取り合えず部屋の隅でタオルを干していると、


ウシオがめずらしく小さな声で言った。




「昨日はごめんな…」


「え…?」




彼の方を見ると、ウシオは布団の上に正座をし、私の方をまじまじと見ている。