翌朝。
ウシオより早く目覚めた私は、そっと彼から体を離し、彼を起こさないようひとりお風呂へ入りに行った。
露天風呂に入ろうと外へ出ると、ひんやりとした空気が体を包んだ。
それでもお湯はあったかくて、私の心をほっとさせてくれた。
昨夜ウシオと関係を持つまでは、
あんなにいろいろ悩んで頭の中がすごくモヤモヤしていたのに、
今朝はとてもすっきりしている。
やっぱりウシオのおかげかな…。
ウシオが私のことを一生懸命愛してくれたから…。
昨夜のことが頭をよぎる。
恥ずかしいような嬉しいような、複雑な気持ちだ。
どうして、
もっと早く彼の好意を受け入れなかったんだろう…。
でも、
これからはウシオと付き合って、
トモシとはきっぱり別れて、
普通の恋愛、
普通の結婚ができるよう頑張るんだ…。
それが私にとって、きっと1番いいはず…。

