ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜


しばらく彼に身を任せていると、


やがてウシオの手が私のショーツに触れた。




一瞬身を震わせると、


彼はその手をピタリと止めた。




「どうしたの…?」




中途半端に途切れた行為にこちらが問いかけると、


ウシオはすまなそうに言った。




「ごめん…。俺ゴムとか持ってないや…。だから最後までいくのはちょっと…」




ウシオがあまりにも真面目にそう言うので、


こいつはこんなときにも空気が読めない男なのかと、思わず吹き出しそうになった。




「なんだ…。ゴムなら私が持ってるよ…。私のカバンの内ポケットの中にあるから出してきて」


「え…、マジ…?」




ウシオの顔がぱっと明るくなった。




「それに、今はアフターピルって薬もあって、しちゃった後から妊娠を防ぐための方法だってあるんだよ?保険外だから高くつくらしいけど、効力もかなり高いって」




ウシオはなるほどという顔をした。




「そうなんだ」


「うん」