トモシに触れられたときとは違う感覚。
男性経験がほとんどない私にとって、
好きでも何でもない人に求められているんだと思うと、
それは苦痛以外の何ものでもなかった。
「やめてってば…!」
半泣き状態の私を無視し、
ウシオは両手で私の両襟を引っ張ると、胸元を大きく開け広げた。
「嫌っ…!」
ウシオの両手が私の上半身を探り始める。
これ以上続けられたら、頭がどうにかなりそうだ。
「ダメだって…!」
私は彼の手を払いのけようと立ち上がった。
けど、ウシオも同じように立ち上がって、
私の両腕をぐいっとつかんだかと思うと、
そのまま私をテーブルの脇に敷いてあった布団の上に押し倒した。
「ちょっ…!ウシオ…?!」
ウシオは私の上にまたがると、帯をほどき浴衣を脱がし始めた。
「やめてってば…!」
抵抗したけど無駄だった。
肌が露になった私の体に、ウシオは何度も口づけをした。

