新着メールはトモシからだった。
[ごめん!急に火事があって、今日行けないことになった。もしなら誰か誘って行ってきなよ。]
…その文面にかちんときてしまった。
トモシはやっぱりドタキャンの理由を火事だと言ってきた。
しかも、あんなに楽しみにしていた旅行に行けなくなったというのに、
こんな短いメール1通で片付けようとするなんて、どう考えてもあり得ない。
やっぱり私なんて、
トモシにとってはその程度の女だったんだ…。
単に都合のいい、セフレか何か。
私にとってはトモシが1番なのに、
トモシにとって、私はそういう存在じゃないんだね…。
家族の方が大事なんだよね…。
悲しいけど、
それが現実なんだ…。
…涙が出てくる。

