電話を切った後、私はその場にしゃがみ込んでしまった。
…何がショックかって、
トモシに嘘をつかれてたってことだ。
そりゃ、トモシだって私に気を遣ってそういう嘘をついてくれてたのかもしれない。
でも、
私にしてみれば、そんな嘘なんかついてほしくなかった。
だって、
ずっと嘘つかれてたってことは、
私、彼と信頼関係が結べてなかったってことになるじゃん…。
…ま、
トモシとこういう関係になる前につかれた嘘だし、
私だって最初は子供がいる人となんか付き合えないだろうと思ってたけど…、
やっぱり、
嘘なんかついてほしくなかったよ…。

