頭で考えるより先に足が動いていた。 ここから先はガンさんの友達と打ち合わせたものじゃなかったけど、 私は持道具のバッグを置くと、再びウシオのもとへと駆けていた。 作者の承諾なしに勝手にストーリーを変えるのは申し訳ないと思ったけど、 私はもう自分を止めることができなかった。 「トーコ、さん…?」 不思議そうに目を細めたウシオの前で足を止めると、 私は彼の両腕をつかみ、背伸びをしてウシオの唇に口づけていた。