バラエティー番組を見ながらあははと笑っているガンさんの友達に、私は思わず声をかけていた。 「あの…、すみません…」 「え…?」 こちらを向いた彼女に私は言った。 「あの、お願いがあるんですけど…、台本のラストを少し書き換えてもらうことって可能ですか…?」 「えっ、何?急に…」 そう言う彼女に、私は台本を見せて言った。 「このページ…、このシーンの“トーコ”のセリフなんですけど、こんなふうに言わせてもらったらダメですか…?」