「それより、あのイケメン誰?」 「え…?」 「マユコがきのう一緒にホテルに行った人だよ。あんま見かけない顔だったけど、何…?彼氏…?」 ウシオは相変わらずでかい声で聞いてくる。 「そ…、そんなこと、ウシオには関係ないでしょ…?」 そう吐き捨て稽古場に戻ろうとすると、 ウシオは私の腕をつかんで言った。 「関係あるよ」 「は…?どこが?」 「だって俺…、マユコのこと好きだもん」 え…?